干物女“的”な生活スタイル
会社勤めをしていた数年前までの私は、休日ともなれば家から一歩も外に出ず、ゴロゴロゴロゴロ。ご飯を食べてはゴロゴロゴロゴロ。
ホイップクリームたっぷりのパンを食べながら、ゴロゴロゴロゴロ。しかも部屋着は、中学時代に所属していた陸上部のジャージ。
起き上がらなくても寝たまま全てが完結できるよう、右側にリモコン、ティッシュ、左側に携帯とコロコロ。
ゴミ箱は足元ですね。ゴミが入ればラッキー、入らなかったらそのまま放置プレイ。
こうした時間にこの上ない幸せを感じ、干物女“的”な雰囲気を醸し出した自堕落な生活を送っていました。
そんなズボラな私にも、心がときめく瞬間がありました(当時は)。
コンサートに数十万円もつぎ込む気狂い
主に外タレアーティストのコンサートですね。来日情報を裏ルートから入手し、チケットの発売日を下調べします。
裏ルートというのは、記者やカメラマン、プロモーターと仲が良い追っかけ仲間、アーティストの関係者とか色々です。
詳しい話はさておき、自分が大好きなアーティストの公演チケットには、数十万単位のお金をつぎ込んでいました。
「生で観られて歌声を聴けるなら、席なんてどこでもいい〜」とかそういう甘っちょろい考え、有りえない。
どうせ観るなら高いお金を払ってでも、できるだけメインステージに近い席から観たい。
ギターピック、ドラムスティック、セットリスト、ツアーTシャツとか色々な物体が、ステージから客席に飛んできます。一番成功率が高いのは、ギターピックですね。
ちなみに私の場合、自分の足元に落ちたピックはすぐさま靴でホールド。そうすれば、誰の手にも渡らない。この戦法で、百戦錬磨です。
コンサート会場で出くわした奇跡の数々
アーティストやプロモーターの意向にもよりますが、運が良ければステージに上がれたり、公演後に行われるアフターパーティーに招待してもらえることがあるんですよね、海外だと特に。
私が一番衝撃的だったのは、一般購入では入手困難な良席をゲットできること。
「Pit」と言って、メインステージと花道の間に設置されたエリアが存在します。規模によってない場合もありますが。
このPit、どの良席よりも至近距離からステージを観られる最高の場所です。
ちょっとここで自慢させてください、私は過去に4回、このPitに招待された経験があります。一番多かったのが、Taylor Swiftですね。でも肝心のリストバンドがどっかいった、、、、。この話はまた今度、、、。
写真撮りまくり
日本公演は写真撮影NGだけど、海外公演は撮りまくり、踊りまくりのやりたい放題。
Mick Jagger×Taylor Swiftとか、、、
Taylor Swiftとか、、、
Mick Jaggerとか、、、
Katy Perryとか。これらの写真は、モッシュに揉まれながら必死で撮影しました。特に最後のKaty Perry。
アジア圏のモッシュはまあひどいもんです。身体中あざだらけになるわ、バッグのチェーンはちぎれるわで、色々な部分がボロボロ。
三十路のババアにはキツイわぁ。
追っかけもしてた
引きこもりの私でも、自分が好きなアーティストの来日となると豹変します。早朝から空港へ行く、もしくは滞在予定のホテルに先回りして茂みで待機。
数人で行動する場合は、空港部隊、ホテル部隊と複数に分かれ、スマホで現場の様子を逐一報告していました。多分、仕事の報連相よりもマメだったような、、、。
別の部隊から連絡が入るまで、こちらは握り飯と緑茶を胃袋にぶち込み、いつ何が起きても良いようフットワークは常に軽い状態。これが、追っかけの鉄則です。
夏場はいいけど、冬の寒空の下何時間も待つのは本当に辛かった、、、。
そうやって色んな苦しみに耐えた者だけが、直筆サインや2ショットという褒美にありつける。
どんなに空腹でも、どんなに寒くても、どれだけ高熱が出ても頑張れる。それが今の仕事にも繋がってる、、、とか言いたいけど、全然繋がってない。
久しぶりに部屋の大掃除をしていたら、アクティブだった数年前の自分を発見しました、という着地です。
干物でもクソでも、何か熱狂できるものがあるとこんなに変わるんだなぁ〜人って、としみじみ。
ここ数年はコンサートに行ってもいなければ、追っかけすらしていない状況。完全に過去の栄光です。
お地蔵さん化していることは、年齢のせいなのか、ただ単に飽きたのか、それは後々考えることにします。